スターウォーズ 最後のジェダイ 感想/ネタバレ有り

映画を見終わった後。

余りに納得できなかったので、適当に書き散らしておく

 

最後のジェダイの感想を簡単にまとめるなら

《物語の無さを、映像と一見複雑な場面転換によって誤魔化しているだけの作品》 

 

期待は裏切られた。

映画を元に作られたゲーム(スターウォーズバトルフロントⅡ)は課金要素で散々叩かれたが、まさか映画本編に足を引っ張られるとは思わなかっただろう。

 

私は正直なんだか萎えてしまった。

映画よりもゲームのストーリーモードの方が、よほどスターウォーズしてる気がした。

 

※続きを読むでネタバレ有り

 

 

  2時間30分の間に何があったかって、驚くほど何もなかった。

突き詰めれば

レジスタンスがファーストオーダーから逃げ、惑星クレイトにたどり着き壊滅状態に陥りながらさらに撤退した。》

たったそれだけ、フォースの覚醒で生まれた謎は何一つまともに答えられなかった。

 

「素晴らしい。全て間違っている」
ルークが劇中で使う台詞がもはやこの作品自体に対する皮肉の様に聞こえる。

評論家の評価は高いらしいが、むしろそれは、これがスターウォーズだからではないのかと思う?もしもこれが、新人監督の完全新作SFだった場合。彼らは褒めただろうか?


7から始まった続三部作はそもそもの一貫性が薄いかなと思います。
7出来ました、ここから8を考えてください。としたら
はい8できましたよ。7?知りませんよ。次は9作ってくださいね。って感じで
強引な継ぎはぎみたいな感じ
1~6までの一つの筋の通った物語のようなものでは無い。
脚本が一話完結型のドラマならいいかもしれないが、初めから三部作と決まっていた作品では物語をどう展開させ完結させるのか、設定などで一貫性が無ければ駄目でしょう。本当にこれ後一作で、完結するんですかね?
7は若干どうかなと思ったものの、カイロレンがハンソロを殺した時。ハンソロが死に際にカイロ・レンの頬に触れたのが良かった。
刺されても、息子を愛しているということを感じさせるその所作が、
ライトセーバー戦が、ほぼ無くても、それだけで意味があった。
だから7はBlu-ray買いましたが、8は買いません。
むしろ8は無かったことにして、タイトルからepisodeを消して
フォースの覚醒と、完結編の二つだけで楽しめる構成にして欲しい。

 

登場する惑星は、これがスターウォーズか?というほど貧弱。
カジノしかでない惑星。放棄された軍事基地しかなさそうな惑星クレイト
たった一隻のレジスタンス母艦に、数隻のファーストオーダー艦しかいない宇宙。
他のレジスタンスは?、ファーストオーダーの強大な軍勢は?
レジスタンスなんか最終的には、ミレニアムファルコンに乗れるだけの人数しか残ってない。
支援要請にどこも駆けつけてくれなかったのに、準備はできていますっていうレイアの強気な発言の謎。まだ手があるなら、なぜここまで追い込まれている?
ファーストオーダーにしてもそう。
ファーストオーダーが帝国のように銀河を支配しているか?というとそのような事は無く、最大武装勢力と言ったところだと思う。
レジスタンスはかつての反乱軍よりも寡兵になっている。8では特にそれが顕著で、人材がほぼいない。
登場していないだけかもしれないが、帝国には、ターキンや幹部連中が居たし、各惑星には帝国兵が歩いていた。
組織として規模がある事が窺えたが、ファーストオーダーは、スノークの下に、カイロ・レンとハックスという若者しかいないようにすら感じられる。
実際には居るのだろうし、登場もするのだけれど、影が薄すぎる。
スノークが居なくなって、ハックスが恐れからカイロ・レンに従ったら
ファーストオーダーもカイロレンの指揮下にすんなり入る。それでいいのか?他に実力者はいないのか?
レン騎士団が登場しなかったのも悔やまれる。
流石にスノークは戻ってくるよね?全て謎のまま終わらないよね?
斬られることも想定の内じゃなかったら、酷いかませ犬
まぁ、あんまり死んだ描写された奴が生き返るのは好きじゃないんだけど、あれが本体じゃなかったとかならいいけど
正直ダースモールが、復活した時点でCGアニメ版は無かったことにしたから
スノークが機械化して復活されても、うーんってなると思う
モール、カッコ良かった。死んだのが残念っていう気持ちであっても、実際に復活すると復活して良かった。とは感じないあるある。

 

そしてフォースを強化しすぎ。
1~6では、心を揺さぶる程度。そうしたくなる感じだったのが
7では命令が可能となり8では離れた位置からフォースによる干渉が可能になった。
レイとレンの交信。スノークの外部通信時での八ックスに対するフォース攻撃。

レイアは宙を飛ぶ。レイアは確かにフォースを持っているが鍛え上げてもいないそれは、関知能力程度の筈だ。
ヨーダでも一つの物体を浮き上がらせるのに苦労していたのが、レイは大量の岩を持ち上げることを苦もなくこなしている。

父親が不明で予言された存在。フォースの集中であるアナキンよりも強力なフォースを
8であかされたところ、結局一般人の子供であるらしいレイが持っているという不思議。意味が分からない。
最後の少年に暗示されるようにフォースは誰にでも簡単に使える可能性のあるものになったっぽい
ディズニー的に考えれば、子供に夢を与えるというのがたぶん彼らのスタンスなので
誰にでもジェダイになれる可能性があるという方向に流れたのかなと思わなくもないけれど
じゃあ、フォースの強い子供を探し出し、長年かけて鍛えてようやくジェダイとしていたヨーダたちは何だったのか?
夢と希望を持ってさえいれば、なんの指導も受けていない少年が箒をフォースで引き寄せられるのか?
はたしてそれでいいのか?
それなら野良フォース使いが巷に溢れるぞ
7のフォースの覚醒っていうのは、レイがフォースに目覚めるという事では無くて
フォース自体が力を増して少年漫画の戦闘力のごとくフォースインフレ時代に入るって事だったんですかね?

 

ポーに関しては最初の無謀な攻撃を注意されたポーが成長し考えて動くようになる
というのを描きたかったのだと思うが
(そもそもあんな鈍足かつ脆い爆撃機が用意されている時点でおかしい、最初から自滅作戦に近く、ポーの独断で用意できる作戦とは思えない)

最初の作戦はドレッドノートを破壊するという意地で行われた戦闘行為なのに比べ
クレイトの局面は、レジスタンス壊滅の危機であり最終防衛戦である
故にあの局面こそ、どれだけ犠牲を払っても戦わなければならない筈だ。
だが、ここで成長し学んだポーはしっかり撤退。
フィンだけが特攻し、それに気付いたローズが愛ゆえにフィンを強引に助ける
下手すると二人して死ぬ可能性もあったのに、倒れる前にローズが言ったのは、愛する人を守れなければ戦いには勝てないとかなんとかいう
意味不明な言葉。いや、おまえの行動でレジスタンス壊滅の危機だから。フィンは激怒してもいい。
そもそもデススターの小型版だとかすげぇ威力の砲っぽく登場させておいて、開いたのは小さな穴っていうガッカリ感。
何処がデススターの小型版なんだよ。要塞全体が吹っ飛ぶぐらいに考えていた。
どうしてもそうしたいなら、ローズはあの時フィンのスピーダーを跳ね飛ばしながら、自らが砲に突っ込むべきだった。
それによってあのレーザー砲を破壊できなかったが、威力を大幅に減らしレジスタンスを守ることができたとか
それで、助かったフィンが損壊したローズのスピーダーに駆け寄ると、ローズは辛うじて生きていて
「どうして?」と問うフィンに対して
「あなたに死んでほしくなかったから」とか言って息を引き取れば良かった。
ローズを準ヒロインのような形にして生存させフィンの気持ちの向きが良く分からない状態になってしまうよりも
フィンがレイを好きだという事を明確に打ち出しておいてローズもそれを理解している状態にしておけば
唐突な口付けの告白と言う形では無く
「貴方が誰を好きかは知ってる。でも、もしできるなら、私のこと忘れないで」
とかそんなささやかな告白にとどめ、あの首飾りをフィンに渡し息を引き取り
それ以降フィンはそれを身につけるようになるとかで良くなかったですかね?

まぁ、そもそもエースパイロットであるポーから空を奪うべきじゃなかった。
これからポーは何処に向かうのか、指揮官になってしまったらエースパイロットと言う魅力がなくなってしまう。
エースパイロットは、指揮のことなど考えずただ空で圧倒的な強さを見せればよかった。
ルークが海中に沈んでいたxウィングで帰還していたのなら
デススターを落としたルークの腕もかなりのものであるはずなので、エースパイロット同士のつながりが構築できた。
「あんな旧式のxウィングで?」
とポーが、疑っていた伝説のジェダイを凄腕パイロットとして尊敬するなんていう展開もできた。
そしてルークがレイの師となっていれば、ルークの死は
レイアは兄の死として、レイはジェダイマスターの死として、ポーは自らに並び立つパイロットの死として受け止めることができた。
8でルークの死を理解した登場人物はどれだけいたのか?
現れていたのは幻影で、実際は遠く離れた地で霊体化したルーク。それを感じ取ったのはレイアぐらいではないのか?
大目に見ても、あとはカイロ・レンとレイぐらいしかいない。
下手すると大半の兵士は、誰だあいつ?あれがルークか?ぐらいの認識じゃないのか?
だとすればルークの死は、もはやスクリーンのこちら側にいる観客に向けられており、ただのファンサービスに成り下がっている。
大事なのは、登場人物たちがルークの帰還を知り、そしてその死を認識することじゃないのか?
ルークと言う希望が、もはや世界から去った事を認識し、それでも前に進むという選択ではないのか?
ルークがろくにレイとも関係を築かなかったせいで登場人物たちには何の感慨もないシーンになってしまった。

 

新キャラローズは整備仕上がりなので、指揮官クラスになれるとは思えず。レイアの後継者には成れない
ポーはパイロットであり、指揮官には似合わない
恋愛模様を描きたく、かつ女性の活躍が描きたかったのなら、むしろポーのエースパイロットと言う役にこそ女性を使うべきだったのかもしれない。
そうすれば、キャラ数を増やすことなく、二人の女性の間で揺れるフィンが描けた。

それが描きたかったならば、だが

 

戦艦ハイパードライブ特攻は、もはやチートなのだけれど
そこで、レイアに次ぐ女性指揮官みたいなのを殺すぐらいならレイアの後継とすべきだった。
レイアと同じ考え方をする女指揮官とポー・ダメロンを反目させるぐらいなら
レイアとまだ若い指揮官を反目させるべきだったでしょう。
レイアと反目しながらも時に認め合うような指揮官で、そうすれば、レイアが自らの指揮権を譲るという展開に持ち込めた。
世代交代感を出しながら、レジスタンスに指揮官が育っていない。
アクバー提督も死に、旧三部作の主力メンバーが死んでいく中、後継者が一人も見当たらない
続三部作は殺すことはできても、育てることがまったくできていない。
世代交代?何処にそんな要素在ります?
今やっているのは、過去キャラを使い捨ててるだけ。

 

それに両陣営があれほど探し求めていたルーク
8であまりにも活躍しない。8でルークがした事は、レイに少しだけフォースの考え方を教え、残りわずかとなったレジスタンスの逃げる時間を稼いだだけ。
7の感じだとルークなんかもはや最後の希望とか最終兵器扱いだったじゃないか、
あんだけ犠牲だして探したのにあんまりだ。
ルークの遠隔フォース実体化シーンは、レイに対するルークの態度や発言も合わせて
ジェダイ自体がなにかのカルト集団だったように思えてしまって残念だった。

 

沢山出てくる動物も、ただ出てくるだけ。
やっぱり対等のライトセーバー使いがいるとか、わんさか出てきて、どんどんやられていくドロイドがいるとかしないとライトセーバーが活きないかなと
ライトセーバーは、剣なのにエネルギーの刀身だからレーザーが跳ね返せ、殺陣だけじゃなく銃撃戦の中で剣士が違和感なく戦えるというというところが素晴らしいのに。
もっと活かせ。
キャプテンファズマもパッとしないし、ロイヤルガードみたいなのもパッとしない。
ボバフェットを模してキャプテンファズマ出すぐらいならレン騎士団の一人を一作ごとに出して、主人公たちの前に立ちふさがるが倒されるやられ役にすればよかったと思う。
グリーヴァス将軍みたいに一作しか出てこないのに超かっこいい感じで。
もしくはレンと共にファーストオーダーに走ったらしいルークの弟子をだせば、セーバー使いが増やせた。ついでにレン騎士団にカイロレン以外の凄腕パイロットがいればポーと空戦ができた。
ロイヤルガードみたいなのは武器が個性的すぎるし、無能すぎる
スノークが死んでから動き出し、かつそれに苦戦するカイロ・レン
自主トレで強くなったレイと修業を終わらせるとか言われたのに何の稽古もつけてもらえなかったカイロ・レン
二人でライトセーバー引っ張り合ってるシーンで、いまここで起動ボタンフォース押ししたらレイ勝てるんじゃね?と思った。
そもそも何故カイロ・レンはあのライトセーバーに執着しているのか?
カイロ・レンがあのセーバーを求めたのは、ルークが使っていたからでは無く、アナキン(ヴェイダー)が作ったライトセイバーだからの筈だ。
ならば、冒頭のスノークの言葉により、ヴェイダーに対する憧れの象徴であったマスクを破壊して、その果てでなぜあのセーバーを求めるのだろう
マスクの破壊はヴェイダ―との決別を象徴していたのではないのか?

 

完全新規のものにしたかったのなら、6の続編では無く1よりも前の話とかでやったほうが良かったかも知れないと思う。
8は新しく組み込みたい要素と、旧来のシリーズに配慮したものが上手く融合できなかった気がする。
今にして思えば、フォースの霊体化というのは、エピソード6までで完結しているからこそ成立しているのであって。
その後に話を続けると、クワイガン。オビワン。ヨーダ。アナキンが不死の霊体化しているのになぜ出てこないのかという謎が生まれてしまう。
ヨーダが出てくるシーンは、一種のファンサービスだが、なぜ今さら出てくるのか?
何か理由があって出てこられなかったという設定でもなければ

例えば暗黒面が強まると霊体からの通信ができないなど
(だがこれは、帝国時代においてもオビワンが霊体として現れることができたことに矛盾してしまう)

 

霊体は、現実世界に干渉できず助言しかできず。双方が呼びかける、交信の方法を知らなければ見ることができないならばまだいいが
(オビワンはヨーダに交信の方法を聞いたが、ルークは交信の方法を教わっていなくてもオビワンと交信できた。ただヨーダはどうやって交信の方法を知ったのかと言うところがあるので、フォースの力が強ければ受信することができるのかもしれない
ルークはアナキンの息子なのでそもそものフォースが強かったのだとも考えられるが)

 

最後のジェダイヨーダは自分で現れ雷を落として見せる・・・
霊体が自由に現われ現実に干渉できるのなら、カイロ・レンの前にアナキンが現れれば何の苦労もなくカイロ・レンがライトサイドに帰還させられた気がする。
霊体化したジェダイたちがどこにでも現れ、何でもできるような気がする。
少なくとも
①現実には干渉できない。
②実際に会った事のある人物としか交信できない。
③ダークサイドにいる者とは交信できない。
④心を閉ざしている者とは交信できない。
これぐらいの条件は要る気がする。

 

スノークが誰かについては問題ではないというような今作の監督兼脚本家さんのインタビュー記事を見た。
オリジナル三部作では皇帝の正体は明かされなかったでしょう?
というのが答えの様ですが、エピソード4~6では帝国が既に銀河を支配していて、皇帝という謎の人物がその頂点にいる。
これは問題ないんですよ。観客は誰もそれ以前の話を知らないんですから。
しかし、スノークの場合は違います。ジェダイの帰還で皇帝の死と共に帝国が滅んだという前提があります。
帝国の残党からファーストオーダーが生まれ、その最高指導者にスノークが就いた。
その前提を今回、観客は知っているんです。7でも提示されてる。状況が違うんですよ。皇帝が死んで、ヴェイダーも死んだ。それなのに暗黒面のフォースを使う謎の人物が跡を継いでいる。
説明が要らない訳がないでしょう。
スノークがレイに自分の出自を語ると誰それ?ってなるからって
別に、スノークがレイに教えなくても、ルークやレイアが語っても良かったでしょう。
加えてレイが誰それ?ってなるのは、レイを今までの物語とは関係ない名も無き人としてしまったからです。
帝国ともファーストオーダーとも、ジェダイともシスとも因縁が無いんです。当然です。
だとしたらレイは、その強すぎるフォースでもって、何の為に戦っていくのでしょう?
どうやら自分が何者でもないと知り、その上に自らの意思で立つという姿を描きたかったようですが、その役目はフィンに与えるべきだった
というか既にフィンがそれだった。何者でもなく、ストームトルーパーとして育てられ、自らの居場所を獲得する必要があった。
最後のジェダイでのレイの出自はフィンの物語を薄めてしまった。
カイロ・レンがスノークを超える。ある意味においてはヴェイダーを超える存在としたかったのなら、スノークを不意打ちでは無く、真っ向から打ち破って君臨しなければならなかった。
カイロ・レンの成長を描かずあのようにスノークを倒してしまった今。
カイロ・レンが強くなったのではなくスノークが弱かったのだと思えてしまう。

 

フォースの覚醒でレイは、ハン・ソロとの絆ができたように見えた。
だとしたらレイアと、ルークとも絆を作るべきだった。
親を知らないレイが、ハン・ソロやルーク、レイアを実の親のように感じ、彼らが助けたいと思っていたカイロ・レンというダークサイドに落ちた男を助けたいという動機を与えるべきだった。
まぁ、最後のジェダイで完全否定されたのですがね。

 

フィンはレイを助けたいが故に、ストームトルーパーとして何者でもなかった彼が、ポーやレジスタンスの仲間として受け入れられていくように

 

ポーは、自らの戦いが銀河に平和をもたらすと信じて

 

前に進めばよかった。

 

キャプテン・ファズマにしてもただトルーパーのリーダーでやられやくとして描くよりも彼女の出自が例えば、最後のジェダイで出てきたカジノの惑星の少年たちのように、あるいはファントムメナスのアナキンのように虐げられていた者、元奴隷などでファーストオーダーに見出されたことによって初めて人間として認められたなどのバックボーンがあれば、一心にファーストオーダーの為に戦うといったような別の信念が描けた。
印象の薄い新キャラクターを出すよりも、既存のキャラクターをもっと掘り下げるべきだった。
レイの前に立ちはだかるのがカイロ・レンであるのなら
フィンの前に立ちはだかるのはファズマであるはずだ。
ファズマは、ボバ・フェットのように雇われた賞金稼ぎでは無い。
ならば彼女はファーストオーダーでどのような立ち位置にいるのか?
ハックスや、カイロ・レンとはどのような関係なのか?
大部分をカジノに費やし、登場シーンを毎度おなじみのやられ役のように描くぐらいならば、もっと深くファズマについて描くべきだった。そうすればおのずとフィンについても描けた。

 

新キャラクターを複数出して、カジノの惑星に行って、武器商人は悪いとか、金で人は裏切るとか、子供達に夢を与えるとか、そんな雑多なことをする必要性は無かった。
とっ散らかりすぎて活きてないんだもの。

 

誰もが英雄になれる可能性、夢を表現したかったのかもしれない。
様々な人種や性別、多様性を表現したかったのかもしれない。
それは構わない。
だが問題は、そのキャラクターたちを魅力的に描けなかったという事。
そして英雄像をフォースが使えるという事に繋げてしまった事だ。
両親がなにものでもなく、選ばれし者などの設定もないレイや箒の少年がそれを表している。登場人種を多様化させたかもしれないが英雄の多様性を排除してしまったのではないか?。夢を語るように押し付け、むしろ可能性の多様性を排除してしまったように思えてならない。
ルークは英雄だった。だがハン・ソロもレイアもまた英雄では無かったか?
もはや箒を魔法の様な力で引き寄せることができない少年は英雄にはなれないのか?

というか、そもそも共和国時代のジェダイは、ジェダイ一族とかそう言うのじゃなく才能ある子供を鍛錬してただけで
血統主義的な要素一切なかったんだけどもね。

 

***おまけ***

見終わってから、余りに納得できなくて悶々と考えてしまうのでここで、7と8を統合再編し、私なりのを考えてみる。そうしないと暗黒面に堕ちてしまいそうなので、ここからはもはや感想ではない。
ベタな王道展開にしてみたらと考えてみた。

 

まずフォースの覚醒から、

今にして思えば、フォースの覚醒の時点でもうルークに会いに行き、ルークが帰還すればよかった。
ルークと出会う所で終わらせるというのは、確かに続編に対する期待は高まったけれど
その直後から描かなければいけなくなり、修業のシーンを端折れなくなってしまった。
ただ、最後のジェダイが、あそこまで短期間の物語じゃなかったか、出会う直後から始めず、数年後から物語を始めるとかしてしまえば解決できた事ではある。
結果としてレイたいした修業しなくても強い問題が発生してしまった。
同時にカイロ・レン弱いんじゃないか疑惑も生まれた。
あれは、カイロ・レンに対抗できるセーバー使いがいなかった事で、レイを超覚醒させるしかなかった結果なので、
レイ敗北が敗北しルークが救援にきて、カイロ・レンを退ける(ルークはこの時にカイロ・レンをライトサイドに帰還させようとする)
スターキラー基地破壊。
ルークとレイア再会。ルーク、レイを弟子にしエンディングなら解決できた。
すると7と8の間を数年飛ばすことが可能となりルークはレイに修業させてましたと、結構修業してました感が出せる。

(ルークの場所を示すのは地図では無く、フォースの使い手にしか使えないキーアイテムで良かったと思う
最近やったスターウォーズバトルフロントⅡのストーリーモードで出てきた謎のコンパスみたいなものとか
少しだけ見たCGアニメ版反乱者たちでなんかフォース使わないと開けれない箱みたいなの出てきた気がするので、そんなのでよかったんじゃないかな
できれば、ライトサイドのフォースにのみ反応すればよりよいかもと思うけど)

時系列的には、マズの城で新共和国星系破壊を見るのではなく、ルークに会いに行ったところでスターキラー基地の攻撃を知る。
(レイとハン・ソロにチューバッカ、R2D2辺りと会いに行けばいいかな、フィンは一緒に行っても良いし、ファーストオーダーから逃げようとしながらも開戦を知ってレイを助けたいと思い戦場に戻ってきてもいい)
ハン・ソロはルークと会う事を拒否するので、惑星についてからの説得にはレイが赴く)
ルークはレイとの出会いに驚くが差し出されたライトセーバーを受け取らず、失望したレイは、説得を諦め開始されたスターキラー基地の攻撃に加わる。
ここでルークは迷う。そこにヨーダが現れて助言をしてもいい。
ルークは再び立ち上がり、自作した緑のライトセーバーを持ち自らのXウィングでレイたちの救援に向かう。

 

ルークが何故失踪していたかという事については
ル-クは結婚していても良かったんじゃないかなと思う。妻と娘がいる事にする。
(愛ゆえにアナキンは暗黒面に堕ちたが、アナキンが皇帝を倒しジェダイに帰還したのもまた愛ゆえにだったので、ヨーダもいいんじゃないかなと言う事でルークのジェダイ育成機関は、そこまで煩くなくなったとする)
で、ベン・ソロの暗黒面落ちでカイロ・レンが生まれ、カイロ・レンがルークの弟子と共にルークの妻と娘も殺害し、ファーストオーダーにはしる。
ルークものすごくショックを受ける。
ルークは同時に、カイロ・レンに対し怒りが沸き上がる自分に気付きさらにショックを受ける。
妻と娘の死に悲しみを感じてしまう。執着してしまうという自らの未熟さをルークは感じ心を閉ざし失踪する。
(エピソード3で、ヨーダが言うフォースとなって逝くものを喜んで送るが良いというようなジェダイの考え方に到達できていないという感じで、ただ、ヨーダ自身もオーダー66の時に悲しみを感じていたので、その感情自体は間違いでは無いというようなところに持ち込めばいいかなと思う)
(ただルークはカイロ・レンを救いたいという気持ちも抱いている事とする)
(そしてこの事件で、ハン・ソロはルークに負い目を感じるようになり、二人の間に溝ができる)

ルークの考えは二つ
①強いフォースを持つ子供を鍛えた結果、暗黒面に堕ちれば、より容易に強力なフォースを行使できるように成る事から
ジェダイの育成そのものが、強いダークサイドのフォース使いを発生させてしまうという考え。

②伝説となった自身がレジスタンスに加われば、戦いを大きくするという考え。
(フォースの覚醒では新共和国は中立を保っていた事から、ルークもそれに倣った)
(クローン戦争も、帝国と反乱軍の戦いも、ジェダイとシスというフォースを使う者同士の争いが拡大した為だった事から)

このふたつによってルークは、暗黒面に堕ちたカイロ・レンを救いだしたいという思いを抱きながらも表舞台から姿を消す。

だが
①ファーストオーダーが、新共和国星系をスターキラー基地で破壊したこと
(ルークが関与しなくても、ファーストオーダーは、脅威となる事)

②レイが自分の前に現れた事で
(自分が動かなければ、レイは暗黒面に堕ちるか、死ぬと感じ)

ルークの考えは変わり、レジスタンスとして加わりレイを新たな弟子として育てることにする。


ベン・ソロが何故カイロ・レンとなったかについて
ベン・ソロは強いフォースを持って生まれた。
ベンは、父と母を愛していたが、英雄とされるハンソロと、その実態の差にはがっかりしていた。
(ベンは、英雄と言われるもおんぼろにしか見えない船で宇宙を駆けまわっているハン・ソロの事をダサいと思っていた。むしろ、ルークに憧れていた)
そして、ハン・ソロもレイアもベンほどフォースに恵まれていなかったため、ベンは孤独感にさいなまれていた。
(両親が英雄故の葛藤もあったとかする)
父と母に対する愛情と、自らの二人とは違う異質性が彼の心を不安定にした。二人はベンをルークにあずけることにした
ベンは自分が捨てられたような気がしたが、皇帝を倒した伝説のジェダイ、ルークの下で修業する事には期待を抱いていた。
一方、平和を取り戻したはずの銀河では、帝国の後継を自称したファーストオーダーが現れ、武力行使を始める。
ベン・ソロは伝説のジェダイである筈のルークが何故帝国の残骸から生まれたファーストオーダーを倒しに行かないのか不思議に思っていた。
そしてそのことに失望さえしていた。力があるのになぜそれを行使しないのか?
(前述したように、ルークは戦いが拡大する事を防ぐため政治とは無関係であろうとしていたとする)
そこへ謎の人物が現れ告げる。それはスノークで、ルークは皇帝を倒した英雄などでは無い。
真の英雄はダース・ヴェイダーであると、そしてその血が、お前にも流れていると
(ルークは英雄として称えられたが、ヴェイダーの事は、帝国時代の恐怖の象徴として人々に記憶されていて、ハン・ソロやレイアは語りたがらなかった)
(ルークは、父がジェダイだったことだけを語った)

「ルークはお前を畏れているのだ。おまえはルークよりも強くなれる。偉大なるお前の祖父。皇帝を倒し帝国を崩壊させたダース・ヴェイダーのように、力をつけるためには、ファーストオーダーの最高指導者の下で学べ。そして臆病な偽りの英雄ルークを超えヴェイダーを超えるのだ」
そんな感じのスノークの誘導により、ベン・ソロは暗黒面に落ちる。

 

スノークについてはスノークが身を隠していた暗黒卿。シディアスとは別の系譜のシスではないとすれば
皇帝は、ダースヴェイダーを手先としルークが現れるとルークをヴェイダーの代わりにしようと考えていたので。
自らの後継者を考えていなかったように思いますが、皇帝自体はナブー出身の人間種族の為ヨーダのように長命ではないと思います。
ならば、皇帝は延命の手段を講じていたのではないでしょうか?
暗黒面の力によるものでは限界があるとしたら、例えば長命な種族を自らの肉体として用意しておいた。
それが外科的な技術なのか修業を積んだジェダイだけが使えるらしいフォースの霊体のようなものに匹敵するような暗黒面の力はおいておいて
新しい肉体として選ばれたが、ヴェイダーによって皇帝が倒された事で使われることが無かった器がスノークだったりしたらいいかなと
スノークは皇帝の弟子では無いが、シディアスの施した施術と残した遺物から暗黒面の力を手に入れ自由になったスノークは、帝国の遺産を継承しファーストオーダーの最高指導者として姿を現したとかしておく。


レイの出自は、皇帝の孫で良かった。
(だからレイは、フォースが強く暗黒面に親和性が高く、相手の感情を読み取る力に長けているとか)
(レイを皇帝の血筋にしておくと、フィンのストームトルーパーだったという事と良い感じにつながるような気がする。二人とも出自はダークサイド寄りだが、ライトサイドの戦士として成長していくという)
帝国の崩壊と、皇帝の死、再建された新共和国の迫害を畏れ、ジャクーに隠されたか捨てられたのがレイとしておく
ルークはレイを見た瞬間に、かつての皇帝のようなフォースを感じる。
だが同時に、そこに生きていれば同じ年頃になっていただろう死んだ娘の姿を重ね合わせる。
レイはまず、ハン・ソロに父親を見て、ルークにも父親を見る。レイアには母親を見る。
レイは、ハン・ソロやレイア、ルークの力に成りたいと思い、レジスタンスに所属すると同時に、カイロ・レンを助けたいと思うようにもなる。


エピソード8は
スターキラー基地による新共和国星系の破壊は、銀河にファーストオーダーの脅威を伝えた。
しかし、伝説のジェダイルーク・スカイウォーカーが帰還。
レジスタンスがスターキラー基地の破壊に成功したことでレジスタンスの士気は上がり
今まで無関心だった星系もレジスタンスへと協力を申し出る。
だが、ファーストオーダーはスターキラー基地の喪失にも勢力を落とす事なく
新共和国崩壊の混乱に乗じて進攻し瞬く間に銀河の大半を制圧してしまった。
そんなさなか、レジスタンスのもとへファーストオーダー支配域の迫る惑星クレイトから救援の要請がくる。
急速に膨れ上がろうとしていても兵力で劣るレジスタンスにとって
銀河に散らばる協力者。その全てを助けることは容易なことではなかった。
だが、ここでクレイトを見捨ててしまえば、レジスタンスへの求心力は無くなり
燃え上がりつつあるファーストオーダーへの抵抗の火は消えてしまうだろう
レジスタンス率いるレイアはクレイトへむけ救援部隊の派遣を決定した。

まぁ、こんな感じで始めたりして
クレイトには現地の種族が住んでいればよかった
ウ―キーやグンガンみたいな
ルークがレイに指導をしていて。クレイトに出発する前か、クレイト自体になにかフォースの暗黒面に通じる特別な場所があって
修行の一環としてレイはそこに踏み込む。
暗黒面に落ちそうになったところをルークに呼び戻されるのだが
その時同時に、ルークの中の記憶(ルークが疾走していた原因)をレイは垣間見る。
レイは自らが暗黒面に容易く落ちかけた事に恐怖を覚える
そして自らの出自に対し不安を抱くように成る。
そこでルークはレイの出自については教えてくれないが「己の在り方を決めるのは出自では無く、自身の意思だ。心を強くもて」とか言っとく

クレイトで開始された戦闘と同時に、レジスタンスの基地をファーストオーダーが襲撃する。
救援に向かいたいが、クレイトを見捨てる事もできない。
特に、伝説のジェダイ。銀河の希望となったルークには
そこで、レイ達が、レジスタンス本隊の救援に向かい。
いろいろあった後
(レイアを、カイロ・レンが殺すとか)
(カイロ・レンがいると話がこじれるので、ポーとスターファイター戦をやってちょっとの間退場してもらうとか)
(敵の船に乗り込んだフィンがファズマに拘束され、ライトセーバーで敵を圧倒していたレイが抵抗を止めるとか)
レイはスノークと対峙する。
スノークがここで自分とレイの出自に対して打ち明ける。
「ファーストオーダーの前には銀河帝国があった、帝国の支配者。皇帝は死んだが、いくつもの物を残した。私、そしてお前だ。かつて銀河をフォースの暗黒面で支配した皇帝、その孫がお前だ。お前こそ、暗黒面の真の後継者」
レイは、自分が皇帝の孫だという事を悟り。動揺するが、ルークの指導を思い出しダークサイドに抗う。
それが真実であったとしても私は私だと、暗黒面の誘惑を払いのけたレイにスノークは驚愕し、レイが反撃、しかしスノークには及ばず
従わぬなら死ぬがいい的な感じでスノークがフォースライトニング攻撃して、レイが意識を失いかけたところへ
クレイトのファーストオーダー軍を撃退したルーク登場。チューバッカも登場し
(ルークが、あの赤い近衛兵を吹き飛ばす)
ルークがフィンとチューバッカにレイを託し、スノークと戦ってる間に、チューバッカがフィンとレイを連れてミレニアムファルコンへ撤退していく
(この辺で、フィンとファズマの対決を入れてもいいかもしれない別に次に回しても良いかもしれない)
ルークは、レイに自らの跡を託し霊体化する。

カイロ・レンをラスボスとするなら
レジスタンス撤退の後。別の船だか、惑星へ戻ったスノークのもとにカイロ・レンが現れる
「カイロ・レン、戻ったかあの娘には逃げられたが、ルーク・スカイウォーカーは死んだ。もはや銀河の支配も時間の問題。急ぎレジスタンス追討へ向かえ」
とかスノークが命令する。
カイロ・レンは返事をせずレン騎士団も現れる。
(例えば、レン騎士団がレンの部下たちでは無く、ファーストオーダー傘下の部隊だった場合)
カイロ・レンが自らに逆らおうとしているのを感じ取ったスノーク
「此処にはロイヤルガードもレン騎士団もいる。お前に勝ち目はないぞ」
とか言った後に
「レン騎士団は、もうお前の騎士団ではない」
とかカイロ・レンが言うのと同時にレン騎士団がロイヤルガードを倒し、
カイロ・レンがスノークと対決し討ち果たす。
そしてスノークの遺体を見ながら。「私は祖父を超えた」とかいいながらここでマスクを捨てる。

ファーストオーダーから逃げることができたレジスタンス達は
レイアの死にあわせ、ルークの死をも知って肩を落とす。
だが、そこへルークが救ったクレイトの戦士たちが訪れ
レイアが生きているうちに発信していた通信に続々と応えが来る。
レイアが作り上げていたコネクションから
(例えば、ランドカルリジアンとかから)
そんな感じで戦いはこれからだエンド

エピソード9の最終決戦へむかう
とか・・・

 

もう全て終わった事だけれど